抗がん剤治療後 地毛回復のお悩みと解決法
抗がん剤治療後 地毛回復について
抗がん剤の投与が終わると、あくまでも個人差や使用した薬剤にもよりますが、多くの場合、治療が終了してから約1カ月~2カ月で発毛が始まります。
地毛は、1カ月で約1cmずつ回復していくと考えられています。
このペースで髪が伸びると、ショートヘアになるまでにかかる期間は、約1年半~2年です。
抗がん剤治療中と同様に、適切な方法で毎日の洗髪やお手入れをしながら、元のヘアスタイルに近づくまで正しいケアを続けましょう。
地毛回復までの一般的な流れ
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治療開始後1~2週間:脱毛が始まります。
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治療終了後1~2ヶ月:新しい髪の毛(産毛のような短い毛)が生え始めます。
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治療終了後1ヶ月に約1cm:この程度のスピードで髪は成長していきます。
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治療終了後3~6ヶ月:5分刈り(2~3cm程度)の長さになります。
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治療終了後7~12ヶ月:ベリーショート程度の長さになります。
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治療終了後1~2年:ショート~肩までのセミロング程度の長さになります。
このように、抗がん剤治療後は徐々に地毛が回復していきます。
このとき、元の髪質と異なり、多くの方がくせ毛にお悩みのようです。
また、白髪になる、もしくは以前より白髪の量が増える。
逆にくせ毛だった方は、ストレートヘアなったりする場合もあります。
しかし、徐々に元の髪質に戻っていくことが一般的です。
【ポイント】
髪の生え際は、最後まで抜けずにとどまることが多いのですが、逆に地毛回復期には最後まで生えずに、産毛状態が続く方が多いようです。
生え際が以前のような髪質や長さに戻るには、やはり2年くらいかかる場合が多いです。
【私の場合】
私の場合、治療終了後6ヶ月くらいでショートヘアになり、美容院でカットして整えていただきました。その時も、生え際はまだまだ産毛状態でした。
地毛回復の際にくせ毛になるのはなぜ?
抗がん剤治療前はくせ毛でなかった方が、一時的にくせ毛になることも珍しくありません。
もともと、くせ毛だった方は髪の毛のくせが強くなるケースも見受けられるようです。
このようなくせ毛は、脱毛中の毛穴のゆがみが原因で生じると考えられています。
そのため、発毛からしばらく時間が経過すると、多くの方は治療前に近い状態の髪質に戻るといわれます。
毛質が変わってくせ毛になると、最初は元通りになるのかと不安を感じてしまうかもしれません。しかし、こうしたくせ毛は抗がん剤治療後によくあるお悩みの一つです。
元のように髪が伸びるにつれ、徐々にくせが気にならなくなることが多いため、ヘアスタイルをカバーしたり頭皮環境を整えたりしながらお過ごしください。
地毛回復を促すためのケアと注意点
回復期間中は、抗がん剤の副作用で肌が敏感になり、頭皮は非常にデリケートな状態になっているため、適切なケアが重要です。
- 頭皮ケア:
- 頭皮を傷つけないよう、爪は短く切り、優しいシャンプーと洗い方を心がけましょう。
- 刺激の少ないシャンプーや保湿剤を使用し、清潔で潤った状態を保ちましょう。
- 細かい櫛やブラシの使用は避け、粗めのもの・ソフトなものを選びましょう。
- 頭皮を清潔にするケアに加えて、頭皮マッサージなどの頭皮環境を整えるケアを続けるもおすすめです。
- ストレスマネジメント:
- 強いストレスは発毛の遅延につながる可能性があるため、軽い運動や趣味などでリラックスする時間を取り入れましょう。
- 医療用ウィッグ付き帽子・ウィッグの活用:
- 髪がある程度生えそろうまでは、医療用ウィッグ付き帽子を上手に活用すれば快適に過ごせます。
- また、前頭型ウィッグ、部分型ウィッグ、帽子やバンダナなどもあります。
- 自治体によっては医療用ウィッグ付き帽子・医療用ウィッグ等の補助金制度がある場合もあります。
もしも抗がん剤治療後にくせ毛が生えてきてしまったら…
抗がん剤治療後にくせ毛が生えてきてしまったら、医療用ウィッグ付き帽子で自然にカバーする方法があります。
頭皮環境を整えるためにマッサージによるケアを行っても良いでしょう。気になるくせ毛の対処法をご紹介します。
医療用ウィッグ付き帽子の活用
地毛が回復するまで、医療用ウィッグ付き帽子を着けてカバーする方法です。
脱毛後は、地毛が伸びてヘアスタイルが完成するまでに約1年半~2年かかるといわれています。
この期間に着用すると、治療前と変わらない印象を保てるようになります。
当社のウィッグ付き帽子/髪付き帽子~ウィッシングキャップ~は、抗がん剤治療前から帽子だけで着用でき、脱毛中~地毛回復中の状態に応じて後ろ髪や前髪を着脱できるので、1セット用意しておけば脱毛前~地毛回復時まで、見た目のケアと脱毛のケアの両方をカバーできます。
また、完全に髪が生えそろった後も全頭型のウィッグと違い、帽子だけで日常的にお使いいただけます。
美容院へ行くタイミング
治療後4~6ヶ月頃以降に美容院に行くのがおすすめです。
この頃には脱ウィッグして地毛デビューできるほど伸びていることも多く、メンテナンスやカットなどで整えると気分転換になります。
美容院を選ぶ際は、頭皮に刺激の少ない薬剤を選んでくれるか、頭皮につけない塗り方をしてくれるかを確認すると安心です。
【ポイント】
美容院選びは、意外に難しいものです。
「今まで通っていた美容院に行ける。」とお答えになる患者さまはあまりいらっしゃいません。
脱毛する前のヘアスタイルを知っている美容師さんにカットしてもらうには気が引ける…という理由が多いです。
これを機会に、新しい美容室をTRYしてみるのもいいですね!
【私の場合】
私の場合、治療終了後6ヶ月くらいで美容院へ行きました。
もちろん、今までの美容室には行けず、初めてのところへ飛び込みました。
ショートヘアに整えてもらったのですが、美容師さんに「よくこんなショートになさいましたね!とてもお似合いですね!」と褒められました。
内心、「いやいや、やっとここまで伸びたんだけどね…」と苦笑い(笑)
その時も、生え際はまだまだ産毛状態でした。
また、自然なヘアスタイルができるようになるまでの期間も、自分らしくおしゃれを楽しむために工夫としては、たとえば、医療用ウィッグ付き帽子、医療用ウィッグの他、帽子やバンダナなどを使って髪型をカバーする方法があります。部分ウィッグ(ヘアピース)を使って気になる部分のボリュームを調整しても良いでしょう。
地毛回復の経過に合わせて、ぜひ便利なアイテムを活用してみてください。
発毛したばかりの時期にパーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正をするのは・・・
抗がん剤による治療後は、髪の毛質が変化したり、肌が刺激に敏感になったりする場合があります。そのため、治療後に頭皮マッサージやヘアカラー 、パーマの施術を受けるときは、あらかじめ専門の方に相談したり、薬剤を使用するときはパッチテストを行い、肌に赤みやかゆみがないか確認しておきましょう。地肌がデリケートな状態になるため、慎重に対応することが大切です。
【ポイント】
発毛したばかりの時期に、パーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正などをかけるのは避けたほうが無難です。一般的には、抗がん剤治療が終わった約1年後からかけても良いとされていますが、基本的にお勧めはできません。
地毛回復期間中は、抗がん剤の副作用で肌が敏感になり、頭皮は非常にデリケートな状態になっているため、刺激の強い施術では薬剤による頭皮のダメージに注意が必要です。
治療前に近いヘアスタイルに仕上げたいときは、医療用ウィッグ付き帽子や医療用ウィッグで再現するという選択肢も検討してみましょう。
医師への相談
地毛回復が思った以上に進んでいない場合など、脱毛以外に他の脱毛症を併発している場合など、回復が遅れる要因がないか、必要に応じて医師に相談しましょう。
抗がん剤治療後の脱毛は、多くの方が経験する副作用の一つですが、適切なケアと時間の経過とともに改善していきます。ご不明な点や不安なことは、担当医や専門の相談窓口に確認してください。
自然な見た目を叶える「医療用髪付き帽子」の活用
抗がん剤治療後の地毛回復中でも、医療用髪付き帽子は特に人気があります。軽くて通気性があり、長時間の使用でも快適な着け心地をキープできます。また、ウィッグのように装着に時間がかからず、さっとかぶるだけで自然なヘアスタイルが完成するのも大きなメリットです。
当社の髪付き帽子は、20〜50代の女性を中心に幅広い年代の方にご愛用いただいています。ナチュラルなショートヘアやセミロングヘアなど自分に合ったヘアスタイルを選べます。帽子も日常生活に溶け込むデザインを揃えており、外出や在宅時間をより快適に過ごせます。髪型対策に悩んでいる方は、ぜひ一度お試しください。
まとめ:迷ったら、まずはご相談ください
ここまで、抗がん剤治療後にくせ毛が生える理由や、髪が伸びるまでの対処法についてお伝えしました。抗がん剤治療を受けると、副作用で脱毛が起こる場合がありますが、地毛発毛時には毛穴のゆがみなどの要因により、くせ毛になることも珍しくありません。
人によって髪質が変わって、くせ毛になったり、以前よりくせが強くなったりするものの、髪が伸びてくると治療前に近い髪質に戻るといわれます。
抗がん剤治療後の地毛回復期、くせ毛などでお悩みの際はお気軽にご相談ください。
医療用ウィッグ付き帽子やアイテム選びで、安心して日常生活を過ごすことができます。
ショートカットへのスタイルチェンジや、医療用髪付き帽子の活用など、自分に合った方法で心地よく過ごしましょう。
帽子選びに迷ったときは、お気軽にご相談ください。専門スタッフがあなたに合ったスタイルをご提案させていただきます。
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